2020.05.22
同人誌とは?
同人誌と聞いたら多くの人はマンガが描かれた薄い本を思い浮かべるだろう。
まぁ、間違いじゃない。もちろんそれも同人誌。
けれど、同人誌は薄いマンガの本だけじゃないんだ。それは同人誌という大きな世界の中の一つにしか過ぎない。
今回は同人誌にはたくさんの種類があることを知ってもらうべく、その種類を紹介していこうと思う。
マンガだけじゃない同人誌の色々
まずはマンガ以外の同人誌を紹介しようじゃないか。
だが、これらが同人誌の全てだと勘違いしないで欲しい。きっとここで上げたもの以外でも、色々な形式を取った同人誌がこの世には存在するはずだ。
同人活動がしたいと考えて、創り上げた冊子はそれすなわち「同人誌」と呼ぶにふさわしい作品であるのだから。
- 小説同人
マンガ同人誌の次にポピュラーなのが小説同人誌だろう。
初心者でも、マンガの描き方がわからなくても、それどころか絵すら描けなくても創れてしまうのだから、同
人活動を始める上で小説同人誌のハードルは最も低いといっても過言ではない。
そのため、ジャンルによってはマンガの同人誌よりも小説の同人誌を頒布しているサークルの方が多いなんてこともある。
文章を書くのが得意だという人は、推しへの熱い思いを小説で表現してみてはいかがだろうか?
- イラスト集
マンガ同人と混同されることもあるのだが、イラストだけを集めたタイプの同人誌も存在する。
やはりイラスト集は神絵師とされる方々が頒布している場合が多く感じられる。
イラスト集はマンガ同人よりも自由度が高く、様々なシーンやコスチュームに身を包んだ推しを観ることができる。
その上、初心者絵師にとっては偉大なる先達のイラストをじっくり研究できるテキストになるのだから有能である。
好きな絵師がイラスト集を頒布していたら一度手に取ってみて欲しい。
「イイネ」が出来ないのが悔しくなるはず。
- コスプレ写真集
コスプレイヤーだって同人誌を出すこともある。
そう、それがコスプレ写真集だ。
コレも立派な同人誌の一つといえるだろう。
フルカラーで印刷されたコスプレイヤーの写真は眼福の一言に尽きる。
数十枚、いや数百枚から選び抜かれたであろう自信作の数々は一見の価値あり!
特に応援しているコスプレイヤーがいるのであれば、写真集は何としても手に入れるべきである。
- デジタル作品
冊子だけじゃなくデジタルでも同人誌を楽しめる。
もちろんインターネットで頒布されている電子同人誌もこれにあたるし、イベント会場で頒布しているオリジナルゲームや、オリジナルサウンドトラックなども含められる。
ゲームでいえば東方シリーズや、ひぐらしのなく頃にシリーズが有名な作品の一つ。
有名になればメディアミックスの機会が巡ってくるという・・・
好きな作品があるならば、ぜひ応援してみてくれ!
また、創りたいものがあればどんどん創って頒布するといい!
悩んでいるくらい位ならば、まず一歩を踏み出してみてはどうだろうか?
その一歩が誰かの心を動かすかもしれない。
マンガ同人誌だって多様な種類が・・・
さて、マンガ以外の同人誌を紹介してきたが、マンガ同人だって奥が深い。
その種類を紹介してみよう。
- マンガ同人誌
同人誌として最もスタンダード、いわゆる薄い本と呼ばれるのがこちら。
大抵は参加予定のイベントに合わせて制作され、会場または通販などで頒布される。
中には時間をかけて制作された大作も存在し、全然薄い本じゃない場合もあるのが面白い所。
- 再録集
再録集とは過去頒布した作品や、Web上で公開していた作品を一冊にまとめたいわゆる作品集。
マンガ同人に限らず、小説やデジタル作品もこのような形式で頒布されることがある。
これは過去頒布され、もはや現在では手に入れることが不可能になってしまったプレミア作品や、Web上に期間限定でしか公開していなかった幻の名作を手に入れることができる最後の砦なのだ。
通常の同人誌よりもページ数が格段に増える事から比例して金額も高くなることが多いが、そんなことは気にしてはいけない!
なぜなら掲載されている作品はプライスレスな神作品ばかりだから!!
- 合同誌
アンソロジーという言葉を聞いたことがあるかもしれない。
合同誌とはアンソロジーとほぼ同義といえる。特定のテーマ、ジャンル、カップリングなどについて制作された複数作品を集めた同人誌のことである。
合同誌はマンガや、小説、イラストとさまざまなタイプの作品を合わせて掲載していることもあり、その分新しい推しと出会う可能性も広がる。
好きなジャンルで合同誌が頒布されていたら入手することをぜひおすすめしたい。
思いがけないところで推せる作者に出合うかもしれないぞ!
- ゲスト本
ゲスト本は一冊の同人誌に複数の作者の作品が載っているという点では合同誌と似ている。
しかし、その本質は少し違う。
合同誌はみんなが作品を持ち寄って一冊を作り上げる形だが、ゲスト本はメインの執筆者、もしくはサークルが出す本にゲストとなる執筆者が寄稿する形なのだ。
基本的にメインの作者もしくはサークルから、仲の良い友人などに声をかけて寄稿してもらうことが多い。
そのため、メインの作者となる人の地雷要素が組み込まれていることが確実になく、好みも近しい作者が集まる傾向にある。
合同誌ではたまに自分の苦手要素となる作品を踏み抜いてしまう大事故が起こるが、ゲスト本ではそのようなことが起こり辛いというメリットがある。
とくに苦手要素が多い自覚がある人には、安全に複数作品を楽しめるという点でおすすめしたい。
つまり好きな同人誌を見つけて楽しめばいい!
さて、いくつかの同人誌の形態を紹介してきたが、結局のところ自分の好きな作品を好きなように楽しむのが一番だ。
自分から発信するのも良し、作品を愛でるのも良し、推しに貢ぐのも良し!
だが、いろいろな形式の作品に触れる事で、思いもよらぬところで名作に出会える事もある。
あわよくば一点に集中するのではなく、広い視野を持って多くの作品に触れてもらえたら嬉しい限りである。
そうした君たちの同人活動が、また新たな同志を増やしていく。
そして、みんなの同人の輪をどこまでも広げていこうではないか。
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Writer
Shuuuuhi